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鎮国寺


  鎮国寺は、もとの名を京城寺と言い、平遥古城から東北へ約12キロのコツ洞村に建てられている。明代の嘉靖19年(1540年)に鎮国寺と改称された。南に向かって建てられた二進院で、1万3000平方メートルあまりの広大な敷地をほこる。天王殿や万仏殿、三仏楼、鐘楼、鼓楼などの建物からなる。うち五代十国時代に建立された万仏殿は、鎮国寺では最も古く、千年以上の歴史に彩られている。数回にわたる改修をへたものの、唐代の建築様式を完全なまでに伝える、中国に現存する最古の木造建築の一つだ。建物は、ほぼ正方形を呈しており、屋根は大きく、ひさしは深く、軒先はそれぞれ反り上がっている。重厚で精密につくられた屋根は壮観で、見る者を圧倒するほどだ。
  寺院には、五代十国、元、明、清の各時代の彩色塑像51体、壁画百点あまりが保存されている。うち、万仏殿にある11体の彩色塑像は、中国の寺院に残る五代十国時代の唯一の作品だ。精緻をきわめた細工や芸術性から、世にもまれなる逸品と称されている。中国がほこる彫像・塑像の歴史に、重要な一ページを刻んでいるのである。
  鎮国寺はある世人に荘厳で豪快な芸術風格を示した唐代、五代の歴史を研究する貴重な実物資料である万仏殿とその彩色彫刻である。千年余りの風雨にさらさらても、ほぼ完全な形で保存されている。
  鎮国寺は国宝級有形文化財で、1988年1月13日、国務院に中国の重要的な文物点と名つけられた。同年2月、公式に開放された。1997年12月3日、平遥古城は世界文化財になる時、「一つの城、二つのお寺」という形式で国連ユネスコの世界遺産委員会に確定された。一つは東洋の彩色彫刻の宝庫たる双林寺で、もう一つは稀なる中国古代の木造建築物ある鎮国寺である。
鎮国寺の万仏殿は、中国における三つ目の古代木造建築物で、1000年余の歴史を持ている。殿内には紀元10世紀の精緻な作りの彩色塑像があり、中国早期の彩色塑像芸術を研究する手本である。